「そのランプ、どこで売っているんですか?」
研究室のデスクに似合いそうなフラスコのランプ。街のオシャレな雑貨屋さんで売られている物ではありません。この少しレトロ感が溢れるランプは「Laboratory Lamp」と名付けられていて、DIY(自作)で作られています。

そんな素敵なランプ"Laboratory Lamp"の制作過程が、画像共有サービス"imgur"に投稿されていました。
このランプは土台にウォルナット材を用いて作られています。ウォルナットは一般的にタンスや机、ラック等の丈夫で強度が必要な物を作る時に使われる硬い木で、番外編としてギターのボディやネックにも使われることもあります。


フォスナービット(座ぐりドリル)という聞き慣れない単語が出てきましたが、これは木材に平面の穴を開けるドリルで、フラットな穴を開けるだけでなく、ワッシャー等を通してネジを入れる為の小さな穴を開ける時にも使われるそうです。この作業をすると木材からネジがむき出しになることも無くなります。




ウォルナットの木目を活かすためでしょうか?オイルフィニッシュがなされて綺麗に仕上がっています。また上記の研磨は60〜220番で行ったみたいです。

下部と電球部分にすべり止めを装着し、土台部分は完成です。このLaboratory Lampの電球には40Wの白熱球が使われているそうです。世の中は白熱球から消費電力の低いLED電球へ変わる傾向にありますが、見た目が白熱球(透明型)のようになっているLEDも市販されています。
続いてフラスコの加工

既存のフラスコを使うので簡単な様に思われますが、ガラスで割れやすいせいか加工する作業は一手間掛かるようです。

フラスコに穴を開ける為、中心にマーキング。フラスコが割れないように周りに粘土を付けている事と、最初に細いドリルで穴を開けていることに注目してください。


以上でフラスコランプの完成( 電球を使っているので、正確にはランプとは呼ばないそうです )。フラスコの形状上、熱でガラスが割れる心配もありません。加工から仕上げまで手間が掛かっているだけあり綺麗に仕上がっていますね!

今回は個人的にLaboratory Lampのデザインがカナリ気に入ったので紹介しました。
ドリルや研磨などの設備投資に幾らかお金が掛かりそうですが、この様に製作工程を見れば「もしかすると自宅のガレージでも作れるんじゃないか!?」と思わせてくれます。また、Arduinoを組み込んで赤外線リモコンでスイッチのON/OFF、明るさの調節機能を付けるなど、様々なインスピレーションが湧いてきそうなガジェットですね!
imgur : Laboratory Lamp