Mac で PHPの実行環境 ( バージョン ) を切り替えることが出来るCLIツール「switch-php」の紹介です。
保守しているPHPプロジェクトが複数となると、プロジェクトによって PHPのバージョンが変わることもあります。特に5系, 7系となると使える機能、使えない機能があったりと 大きな差が出てきます。
そんな PHPの実行バージョンをコマンド1つで切り替えることが出来る Mac用のCLIツールが「switch-php」です。
- Macの Homebrew上でインストールした PHPの実行環境を、コマンド1つで切り替えることが出来るようになります

switch-php は node.jsで作られているコマンドラインツールなので、事前に node.js がインストールされている必要があります。
switch-php は node.jsがインストールされている環境上で、' npm
'コマンドを使ってインストールします。
# グローバル環境にインストール
npm install --global switch-php
switch-php が正しくインストールされている状態克つ、 ターミナル上で ' switch-php
' コマンドラインを入力すると、下記のような画面が表示されます。
* サポートされているPHPのバージョンは 5.6 ~ 7.2

MacにはデフォルでPHPがインストールされていますが、switch-php は Homebrew でインストールした PHPの実行環境を参照するので、事前に Homebrew 本体の導入、brew コマンド上で PHPをインストールする必要があります。
# homebrew上でPHPのインストール
brew install php
switch-phpの使い方は簡単で、コマンドライン上で ' swtich-php 使いたいPHPのバージョン
' と指定するとPHPの実行環境を切り替えることが出来ます。、
# php 5.6に切り替え
switch-php 5.6
# php 7.0 に切り替え
switch-php 7.2
もし、切り替えるたいPHPのバージョンがインストールされていない場合、下記の Warning メッセージと共に インストール方法が表示されます。

もし、Laravel Valet を使って開発をしているのであれば、PHPの実行環境のメモリサイズも指定することが出来ます。その場合は ' switch-php
' コマンドの後に メモリオプションを指定します。
switch-php 7.1 -m 512M # php@7.1で512MBメモリ
switch-php 7.2 -m 2G -v # php@7.2で2GBのメモリ verboseアウトプット
switch-php 5.6 --memory=1G # php@5.6で1GBのメモリ
switch-phpを使えば、一度 brew 上で複数のバージョンをインストールしてしまえば後は簡単に切り替える事ができます。
実行環境が違う複数のPHPプロジェクトを保守しているMac使いのエンジニアさんには重宝しそうなCLIツールです。
GitHub : jalendport/switch-php