Laravel5.7から追加されたartisanコマンド「dump-server」の紹介です。
Laravelフレームワークの内部では 多くのSymfonyフレームワークのコンポーネントが使われています。
その中の1つに 変数をダンプ( var_dump, print_rの様な機能 )する ' dump
'メソッドが含まれており、
Laravelフレームをお使いの人は 値を確認したい時に ' dd
' や ' dump
' メソッドを使う事も多いのではないでしょうか。
そんな dump メソッドを更に便利に使えるように Laravel 5.7 から ' dump-server
' コマンドが追加されました。
- テンプレート上ではなく、コマンドライン上に値をアウトプットさせることが出来ます

dump-serverの使い方は簡単で、コマンドライン上から下記のarisanコマンドを使って dump-serverを起動させるだけで使うことが出来ます。
* ' php artisan serve
' も同時に起動させる必要があります
# dump-serverを起動
php artisan dump-server
dump-server コマンドを打つと tcpポートでサーバーが起動し、
' dump
' メソッド内の値は dump-server を起動させたコマンドライン上にアウトプットされます。
* ' dd
' メソッドを使うと呼び出した時点で処理が終了するので、 ' dump
' メソッドを使う必要があります
// サンプルコード
Route::get('/', function () {
// 配列
$arr = [
'1' => 'arr1',
'2' => 'arr2',
'3' => 'arr3',
'4' => 'arr4',
'5' => 'arr5',
'6' => 'arr6',
'7' => 'arr7',
];
dump($arr); // 値をdump
return view('welcome'); // Viewをレンダリング
});

dump-serverは もともと、Symfonyが開発した機能の1つで Symfony 4.1 から利用することができます。
Laravel フレームワークには 5.7から追加されましたが、Laravel本体とは独立したパッケージなので、composer 上からパッケージを追加すれば Laravel 5.6上でも使うことが出来ます。
ローカルサーバー起動時に 一緒にdump-serverを起動させていれば、
POST処理で渡す値の確認に javascript上で ' console.log
' 処理を書く手間が省けたりするので 開発が少し楽になりそうです。
GitHub : beyondcode/laravel-dump-server