ファイルやフォルダを表示する ' ls ' コマンドに相当する機能を、 グラフィカルに表示するスクリプト「Color LS」の紹介です。
- Unix系OSに用意されている ' ls
'コマンドに相当する ファイル一覧機能をグラフィカルに表示できる

Color LS のインストールは以下の4ステップです。
1. 本体の入手
2. コマンドへの割り当て
3. Nerd Fontの入手
4. 各種環境の設定
( * Color LS はRubyで開発されているスクリプトなので、事前にRuby ( 2.1以上 )の導入が必要になります )
1 . 本体の入手
Color LS 本体の入手はコマンドライン上からおこないます。
# Color LS 本体の入手
mkdir bin # binフォルダの作成
cd ~/bin && git clone https://github.com/athityakumar/colorls.git # ソースの入手
cd colorls # ディレクトリ移動
# 場合によっては sudoが要求されます
gem install bundler # 依存ライブラリの入手
bundle install # 依存ライブラリの入手
# Color LS 本体を updateする場合
# gem update colorls
2. コマンドへの割り当て
' .bashrc
' 又は ' .zshrc
' 内に 以下のスニペットを保存します。
( * キーボード上で ' lc
' と入力すると Color LSが呼び出されるように割り当て )
# * 関数名を変更すると、コマンドも変更可能 ( 例: lc -> ld )
lc () { ruby ~/bin/colorls/colorls.rb $1; }
# echo コマンドを使う場合
# echo "lc () { ruby ~/bin/colorls/colorls.rb $1; }" >> .bashrc
# echo "lc () { ruby ~/bin/colorls/colorls.rb $1; }" >> .zshrc
3 . Nerd Fontの入手
Color LS は ' Nerd Fonts
'という オープンソースのアイコンフォントに依存しています。

こちらの公式ページからフォントを入手し、インストールします。
Hack.zip
' のフォントを入手しました 
( 検証の為 zipファイル内の ' Knack Regular Nerd Font Complete.ttf
' をインストールしました )
4. 各種環境の設定
フォントのインストールが終われば、各種ターミナル用にフォントの設定を割り当てます。
( 検証の為、Knack Nerd Font
を使いました )
iTerm2
用 ( Profiles -> Text -> Non-ASCII Font ) 
Macターミナル用
( Profiles -> Text -> Font ) 

ls
' を比較 


Color LSには幾つかのオプションが用意されています。オプションを適応させると ファイルのみを表示、リスト表示、ディレクトリの情報を表示といったことが可能です。
# カレントディレクトリの情報を表示 (ディレクトリ数、ファイル数などの情報)
lc -r
# ディレクトリ名からをソートして表示
lc -sd
# ファイル名からをソートして表示
lc -sf
# ディレクトリのみを表示
lc -d
# ファイルのみを表示
lc -f
# リスト表示
lc -1
以上が Color LS の紹介でした。通常の lsコマンドと比べると カナリ可視性が上がります。
コマンドライン操作で 'ls
' ( ディレクトリ表示 ) は 'cd
' ( ディレクトリ移動 ) と並ぶぐらい頻繁に使うコマンドなので、Color LSを導入すれば 活躍する機会が多いと思われます。
GitHub : athityakumar/colorls