Laravelで アウトプットするhtmlの minify (圧縮) をするプラグイン「laravel-page-speed」の紹介です。
CSS、Javascriptなどの assetファイルを圧縮することは 珍しくありませんが、ページのソースを開いた時に 下の画像のようなminifyされたマークアップを目にしたことはないでしょうか?

上の画像は ' google.co.jp
' のトップページのソースです。ページのレンダリングには必要無い 空白や改行、コメントを除去することによって ファイルのサイズが小さくなります。
静的 ( スタティク ) なファイルを圧縮することは さほど難しくありませんが、テンプレートエンジンのような 動的なファイルとなると話しは変わってきます。
テンプレート ( LaravelだとBlade ) の性質上、テンプレートの中に専用の構文、制御文を記述するので 下記のような空白が混ざったコードになることも 当たり前のように起こります。

そんな テンプレートエンジンのレンダリング事情ですが、Laravelフレームワークでhtmlコードを圧縮してくれる プラグインが「laravel-page-speed」です。
- Viewをレンダリングする際に html を圧縮してくれる
laravel-page-speed は プロジェクトルート上で ' composer
' コマンドを使って導入します。
( * 動作するバージョンは Laravel Framework 5.3 以上
です )
# laravel-page-speedのインストール
composer require renatomarinho/laravel-page-speed
Laravel 5.5から パッケージの 自動認識機能が追加され簡素化されたので、( 5.3, 5.4 )、5.5.* では 導入手順が少しだけ変わります。
' config/app.php
' の ' providers
' 内に下記のコードを追加します。
( * laravel 5.5では必要ありません )
// Laravel 5.3, 5.4 ( * 5.5では必要ありません )
// config/app.php
RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\ServiceProvider::class,
次に コマンドライン上から 下記のコマンドを実行します。
( * laravel 5.5では必要ありません )
# project root
php artisan vendor:publish --provider="RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\ServiceProvider"
最後に ' app/Http/Kernel.php
' の ' $middleware
' の 配列内に下記のコードを追加します。
( * 全バージョン共通 )
// app/Http/Kernel.php
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\ElideAttributes::class,
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\InsertDNSPrefetch::class,
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\RemoveComments::class,
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\TrimUrls::class,
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\RemoveQuotes::class,
\RenatoMarinho\LaravelPageSpeed\Middleware\CollapseWhitespace::class,
以上で導入は完了です。ページにアクセスすれば minifyされた htmlで発行されます。
( * viewがレンダリングされる度に minifyされるので、' /storage/framework/view/
* ' のキャッシュ内は圧縮されません。)
laravel-page-speed
' を適応したページのソース( * コメントも消去されます )

* 検証の為に 下記のコードを追加し、ファイルのサイズを比較してみました
{{- 検証の為に500行のリストを追加 -}}
<ul>
@for ($i=0; $i < 500; $i++)
<li>
<strong> Hello!! {{ 1 + $i }} </strong>
</li>
@endfor
</ul>
10%以上
ファイルサイズが小さくなりました 
以上が laravel-page-speed の紹介でした。EC2などのデータの通信料が必要なクラウドサービスにホスティングしているサービスなら トラフィック量が多いシステムなら 月々の通信料が節約出来そうです。
GitHub : renatomarinho/laravel-page-speed