npm でインストールしたパッケージの バージョン管理が楽になる コマンドラインツール「npm-check-updates 」の紹介です。
Python, Ruby, PHP, Java など 言語を問わず、Webのプロジェクトでは javascript, css のアセットファイルを npm ( javascript用のパッケージマネージャー ) を通して導入している人は多いと思います。
npm は パッケージの導入や削除、依存関係 を定義するのには便利ですが、既にインストールしたパッケージのバージョン、最新バージョンを確認する機能は *備わっていません 。
( * npmのバージョン 5.5時点 )
また、プロジェクトに導入しているJSライブラリの「bugfixのマイナーアップデートがいつの間にかリリースされていた」という事も頻繁にあります。
そんなnpmで導入したライブラリのバージョンを把握しやすくしてくれる コマンドラインツールが「npm-check-updates」です。
- node_modulesフォルダ内にインストールされているパッケージと、最新のバージョンをリスト表示し、バージョンの差分が簡単に確認できる

npm-check-updates は node.jsで作られおり、コンソール上から ' npm
' を使ってインストールします。グローバル、プロジェクト、どちらにもに導入可能です。
# globalにインストールする時、場合によっては sudo を先頭につけてください
npm i -g npm-check-updates
# プロジェクトフォルダにインストールする場合
npm i npm-check-updates --save-dev
# yarnを使う場合
yarn add npm-check-updates --dev
npm-check-updates の使い方はとても簡単で、' ncu
' コマンドと、オプションを2つ覚えるだけで使えます。
' package.json
' ファイルがあるディレクトリ上で ' ncu
' コマンドを叩くと、インストールされているバージョンと、最新バージョンがリスト化されます。


# インストールしたパッケージのバージョンチェック
## グローバル版をインストールした場合
ncm
## プロジェクトに直接インストールした場合
./node_modules/.bin/ncu
最新版が公開されている時、全てのパッケージを一括でアップデートすることも容易に出来ます。
# パッケージを全てアップデート
ncu -u
# 公開されている最新パッケージが、定義したバージョンを超えてる場合に、アップデートする時のコマンド
ncu -a
プロジェクトに直接インストールした場合は、' package.json
' 内に コマンドとして 登録しておくと、更に便利に使えそうです。
// package.json内にコマンドとして追加
"scripts": {
"check": "./node_modules/.bin/ncu",
},
/* 使用方法 */ // インストールしたパッケージのバージョン確認
npm run check
以上が npm-check-updates の紹介でした。マイナー、メジャー問わず、インストールしたバージョンの差分が見易くリスト化されるので、プロジェクトの保守に持ってこいのコマンドラインツールです。
GitHub : tjunnone/npm-check-updates