米Amazonがフリーの3Dゲームエンジン「Lumberyard」を公開



いや〜。Amazonは世界を変えにきてますね。

1990年代 後半からゲームはカナリ進化しました。
2Dゲームから3Dゲームが主流になり、グラフィックも凄まじく変化しています。

それに伴って開発も複雑になり、人員もコストも膨大になりつつあります。

そんな中、日本時間 2016年2月9日 Amazonがフリーの3Dゲームエンジン「Lumberyard」発表をしました。


このLumberyardはCryEngineというゲームエンジンを元にして作られており
本格的な3Dエンジンとなっていて、"AAA gameエンジン" を謳っています。
( * ゲーム業界の用語で大規模な開発 & 開発費用という意味だそうです )

フリーソフトウェアということで、無料で使えます!
オープンソースということで、ソースコードも公開されています。
( * SDKに同封されています )

* Lumberyard SDKの必要システム構成

  - OS:  windows 7以上 (64bit)
  - CPU: Intel 4 Core (I 2300), AMD 8 Core (FX810)
  - メモリー: 8GB 以上
  - グラフィックボード: NVIDIA GeForce 660Ti, Radeon HD790以上
  - ランタイム: Visual C++ Redistributable Packages for Visual Studio 2013
  - 開発環境: Visual Studio 2013 [Community/Pro/Ultimate] with update 4

Lumberyardのチュートリアルページのリンク: Amazon GameDev Tutorials ( 英語 )

Lumberyardに同封されているvisual scripting toolを使っての開発画面

 

中でも興味深いのが”Twitch"や"AWS (Amazon Web Service)"と統合出来るところです。

ゲームの生実況といえば、日本ではニコニコ生放送が主流ですが世界で主流なのがTwitchです。
ゲームの世界大会もTwitchを通して世界中どこからでも観ることができます。
そんなTwitchもAmazonのサービスの1つです。
( 月に約170万人以上の人が放送しているそうです )

LumberyardがネイティブにTwitchをサポートするのなら、
ゲーム実況時にキャプチャーボードを使う必要が無い日が来るのでしょうか。

また、Amazonは”Amazon GameLift”というサービスも同時に公開しており、
こちらはAWSを通じてのインフラとなります。

オンラインゲームのインフラ以外にも、ゲーム開発にも使えるように対応したそうです。
( AWSにGPUコンピューティングが充実してきたのも、このことも視野にいれていたのでしょうか )

こちらもS3同様、使った分だけ支払うシステムをとっているみたいです

Lumberyardは公開されたばかりで現在はBeta版ですが 間違いなく普及すると思われます。
( 開発言語はC++ベース )

それとも、Lumberyardをフォークして新たなゲームエンジンが生まれるのでしょうか!?

ネットショッピングのAmazon、クラウドのAmazon
今度はゲームインフラのAmazon。

今後もAmazonのイノベーションに注目していきたいですね!

Amazon : Lumberyard
 

Amazon : Amazon GameLift

 

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